2020年2月

お休みの日、いつもより少し遠くにある、初めての図書館へ。

こぢんまりとした建物。階段を上がってドアを開けると、想像していたよりもたくさんの人で賑わっていた。それぞれに本棚を真剣に眺めている大人たちと子どもたちの姿。

みんなが入り混じって話し声もよく聞こえてくるんだけど、それがふしぎと心地良く感じる場所だなぁって思っていたら、あぁ、小学生の時に通っていた、公民館の2階にあった図書室に似てるんだってわかった。

本を選ぶのも好きだったけど、貸し出してくれてた優しいおばちゃんのことも大好きで、お話ししたくて通っていたっけ。あの景色や気持ち、すごく久しぶりに思い出してみたら、覚えていてうれしくなった。

でも、もし、もう思い出せなくなっていることがあっても、なくなってない。




最終日。観たかった映画を観に行くために、初めて降りた駅から次の駅まで、すこし心細い気持ちを抱えながら急いで歩く道すがら、遠くに浮かぶ色がどんどん近くなって。足が止まった。