2022年5月


わたしの暮らす街に遊びに来てくれた友達と、たくさんの場所に行くことができた。

その場所のひとつで、何年ぶりだろう、すごく久しぶりに会えた子がいた。懐かしい声で「ポケモンのレアキャラくらいの遭遇率が貴重でいいよー」って無邪気に言ってくれて、会えなかった長い時間をまるごと照らしてくれた。

きっと、先月や去年どうだったかなんて関係なく、わたしたちは、思っているよりもずっと広大な時間の流れに漂いながら、姿が見えなくても一緒に生きている。いつか不意に流れに引き寄せられて、また触れ合うこともあるかもしれない。その時が訪れなくても、このひと続きのどこかにあの人がいることを知っている。

そんなふうに思えたのは、友達が隣にいてくれたから。繋がりの中で生かされている。