2021年7月

自分がどうしてここにいるのか、時々わからなくなって、こんなのわたしだけなのかな、と不思議な気持ちになることがある。
それを誰かに話そうとしても、言葉にしたらほんとうとは違ってしまう気がしてうまく話せない。だから、どうしようもない気持ちになった時、本の言葉を読み返した。
「感情って、悲しむだけの同一の感情で貫くのが深いとは言えず、笑ったり怒ったり忘れたりすることで、自分を守ろうとするんでしょうね。決して消えないものとして育っていく。」
ひとつを感じ続けなくていいし、苦しいものとして排除しなくてもいいし、忘れてもなくならないし、一緒にいてもいいんだと思った。
そうして、うまく表せない気持ちをそのままに、からだのなかに置き場所を作ることにしたら、その気持ちは安心していた。
いていいよ。いてほしい。
わたしに、そう言って欲しかったのかもしれない。
2020年2月
お休みの日、いつもより少し遠くにある、初めての図書館へ。
こぢんまりとした建物。階段を上がってドアを開けると、想像していたよりもたくさんの人で賑わっていた。それぞれに本棚を真剣に眺めている大人たちと子どもたちの姿。
みんなが入り混じって話し声もよく聞こえてくるんだけど、それがふしぎと心地良く感じる場所だなぁって思っていたら、あぁ、小学生の時に通っていた、公民館の2階にあった図書室に似てるんだってわかった。
本を選ぶのも好きだったけど、貸し出してくれてた優しいおばちゃんのことも大好きで、お話ししたくて通っていたっけ。あの景色や気持ち、すごく久しぶりに思い出してみたら、覚えていてうれしくなった。
でも、もし、もう思い出せなくなっていることがあっても、なくなってない。